農企業経営情報学

農業食料組織経営学

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研究キーワード

農業組織の構造と管理、地域農業組織の役割、食品企業の構造と管理、アグリビジネス、フードシステム、フードシステムにおける価格と品質の調整、消費者行動、食品安全確保の社会システム、リスク知覚とリスクコミュニケーション、食品事業における社会的責任と倫理

研究テーマ

フードシステム分析、農業経営分析の理論枠組みの開発、実証研究
フードシステムにおけるパワーバランスと公正取引
消費者の食品購買行動と価格判断に関する研究
食品由来リスク知覚構造の国際比較分析
双方向リスクコミュニケーションモデルの開発と実証実験

スタッフ名、職名

分野概要

 当分野では、農業経営や食品企業、農業食料組織を社会的存在としてとらえ、それらがかかえる問題を明らかにするとともに、社会経済環境に対応し、内部構造を変化させ変貌していくメカニズムとその変化の方向性を解明することを課題としています。
 第1次生産にあたる農業経営の内部構造とその意思決定行動の研究を重視していますが、それにとどまらず、食品製造、流通、消費者に至る農業食料組織(フードシステム)全体にわたる構造とその変動、また、その内部におけるさまざまな意思決定行動、さらに、それと密接な関係にある慣習やルール、規制、政策などの制度を研究することに力を入れています。
 また、農業食料組織において生じている農業経営の存続困難、産業間の価格交渉力の不均衡、伝統・地域産品とローカルフードシステムの存続困難、食品廃棄問題、食品の品質調整、食品安全上の課題への対応などの社会的課題をとりあげ、その改善を図り、多様な主体が共存し、多様な食品や文化、価値を守りうるフードシステムの将来に向けた存続の方向を探求することに取り組んでいます。
 そのために、これまでの経営経済学の上に、人間の情報処理能力をとらえる認知科学や、新しい制度派経済学やコンヴァンシオン経済学などの社会的な共有信念、調整システムを重視する経済学、人間の道徳や倫理を考える経済学を吸収しながら、理論枠組みの検討を進めたいと考えています。
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